鯨肉とくじらの部位について

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くじら肉について

くじらは、縄文時代から貴重なタンパク源として食べられ、骨などは生活道具の材料とされてきました。
くじら肉は、ほぼ全ての部位を美味しく食べることができるとともに、骨や髭も残らず有効に利用されます。文楽(人形浄瑠璃)の人形を動かす操作索に、くじらの髭が使われているのは有名です。
また、くじら肉は豊富な栄養素を含んでいて、最近では特に、疲労回復物質としてのアミノ酸「バレニン」が注目を集めています。

鯨肉の部位

マル幸・くじら肉の部位筋肉である赤身部分や(畝須)と呼ばれる下顎から腹の部分を始め、舌(さえずり)、心臓・胃・小腸(百尋)などのもつ(内臓)も一般的に食用にされる他、尾の身と呼ばれる尾の部分は霜降りで最高の贅沢とされ、高級食材としても有名です。
商品としては、大きく「刺身」「ベーコン」、「塩漬」「加熱用」に分かれています。もちろん今もファンの多い「鯨大和煮缶詰」にも加工されます。

鯨肉の保存方法と解凍方法を紹介

多彩な鯨料理くじらは室町時代くらいまでは高級食材でしたが、江戸時代になると広く庶民にも食べられるようになり、日本各地で多様な食習慣や料理が生まれました。
通常、くじら肉は冷凍で流通していて、マル幸からも冷凍便でお届けしています。

▼鯨肉の保存方法

ご家庭では、冷凍庫で保存してください。およそ3ヶ月くらいは美味しい状態が保てます。(賞味期限は商品によってかわります)

▼鯨肉の解凍方法

冷蔵庫で解凍してください。
必要な分量を取り出し、空気に触れないようにラップで包んで、トレイにのせ(肉汁がでます)およそ8時間ほど解凍します。

鯨肉の食べ方や部位毎の料理を紹介

鯨料理例

●鯨の赤肉の刺身:生姜やわさびを添えてお召上がりください。

●鯨の畝須ベーコン:ポン酢醤油やからし醤油などでお召し上がりください。

●鯨の本皮:湯通し後、酢みそ・ポン酢醤油などでお召し上がりください。また、みそ汁や、炊き込みご飯の具、鍋物などにもどうぞ。

●鯨の珍味:さえずり(舌)や百尋(小腸)などは加熱していますので、解凍して、そのままポン酢醤油やからし醤油などでお召し上がりください。

●鯨を使った加工食品:カレーや竜田揚げなど、牛肉などと同じように調理ください。また、ステーキ用の赤身肉などもご用意しています。

鯨肉に含まれる栄養について解説

くじら肉には、ビタミンAが豊富に含まれ、高たんぱく低カロリーのヘルシーフードです。
最近では、くじらのアミノ酸「バレニン」が疲労を回復させる栄養素として注目を集めています。

くじら肉に含まれる栄養素

注目の鯨肉に含まれるアミノ酸「バレニン」

「バレニン」は、疲れを知らず世界中の海を泳ぎ周るくじらのパワーや持久力の秘密だと言われる、くじらの筋肉に豊富に含まれるアミノ酸の一種です。
2013年に日本鯨類研究所が行った試験でも、ヒトに対して、疲労を軽減する効果があるという結果が得られました。
また、2011年に東京大学名誉教授の阿部宏喜氏も、バレニンには抗疲労効果だけでなく、細胞を保護したり、傷を治したりするなど多彩な効用があることを説明しています。

参照:wikipedia「バレニン」